日本三國 #102026/06/10

衰退し崩壊し滅亡し三国に分かれた近未来の日本で、三国志ぽいことをやる話。ツッコミどころは満載ながら、現代感覚を残しつつ近代科学を排した舞台設定で、やりたいことは分かるし好きなヒトはいっぱいいるだろうなーという作品。

面白いとは思うけど、戦況にドキドキしたり奇策にワクワクしたりの楽しさは感じない。肥えた権力とか不条理な悲劇とか醜い愚鈍とかのストレスな描写がえらく過剰で、そのくせ肝心のカタルシスは足りず、バランスが悪い印象を受ける。モヤモヤしたものを理路整然と論破するという痛快ポイントなわけだが、どうしても、それで通るなら苦労しねーよ、世の中「はい論破」じゃ済まねーんだよ、と思ってしまう。群像劇とはいえ、そもそも主人公たちはほとんど出てこないのでなおさらだ。

絵柄のクセが強いけど、方向性が明確なのでそんなには気にならない。平卿の長嶝高士の「うん」が絶妙に不快感を誘う演技で素晴らしい。相変わらず山路和弘も渋くて良い。でもなんだかんだで最も存在感があるのは潘めぐみのナレーション。

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