クレバテス2 -魔獣の王と偽りの勇者伝承- #092026/09/05

仇討ちの旅が第1期で終わり、なぜか第2期は魔術学校に潜入して学園もの。謎の書とか紋とか伝承とか表裏とか、第1期に比べて複雑な話が多いけど、まあ細かいことは気にしなくても大丈夫。

あくまでチートで無双するのはクレバテスで、勇者アリシアはこき使われる不幸キャラ。主人公なのに潰されたり落とされたりでボロボロになり、それでもめげずに立ち上がる。複雑に見えても実は王道の展開であり、本質的に解りやすいのがこの作品の良いところだ。ちょっと抜けた感じの言動で、暗くもグロくもなり過ぎない雰囲気がちょうど良いし、逆境に耐える白石晴香CVのアリシアは、“拷問”に屈しない姫様みたいでなんだか笑える。剣と魔法で学園ものというベタベタな世界にも関わらず、不思議と見飽きた感が少なくて、粗製品が並ぶ今期の中では十分に面白い。

アニメとしては、第1期よりもアリシアの動きが良くなった気がする。回想回想また回想で第8話がややもたついたものの、アリシア復活で一気に払拭。アリッサモードも可愛いけど、やっぱり元の姿の方が好き。それにしてもこの娘、肌の露出が増えても全然色っぽく見えないのはなぜだろう。

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ワールド イズ ダンシング #102026/09/06

能の大成者とされる世阿弥が、舞うことの意味と表現の世界を見出していく。実在の人物や史実を元にしてはいるが、ほぼほぼフィクションな成長物語。

芸術を扱う作品は難しい。バンドアニメで曲がダメだとどうしようもないように、良い舞を良い舞として描くならば、それだけのセンスや作画と演出の技術が不可欠だ。そういう意味では、頑張ってるのは分かるし相応の出来にはなっていると思う。なのになぜかもう一つ、作品に入り込めないというか、主人公に共感できないというか。

第一印象として、衣装と時代背景から、すでに人気の『逃げ上手』のパチモンくさい。主人公は、鬼夜叉という史実の名前とはミスマッチな女性ぽいデザインで、しかも花守ゆみりはなでしこモードで、脱いだら男だったのが気持ち悪く感じたほど。父親に厳しく仕込まれた天賦の才能を持つ少年、とはとても思えず、ちょっとウザい「のだ」のせいもあって、甘やかされた稽古嫌いのボンボンに見えてしまう。だから、そんなヤツが「舞うことの意味に思い悩む」姿になんか、ちっとも共感できない。
また、能楽がそもそも伝わりにくいという側面もあるだろう。「卒塔婆小町」も「汐汲」も雰囲気は出ていて歌も美しかったが、感動するほどの良さは解らなかった。作画の工夫がーなどと安易には言えないが、普通に舞台と情景を見せられるだけでは物足りなかったのは確かだ。

ときどき台詞の中に出てくる詩的な表現が、この作品の本来の魅力なような気がする。しかし、漫画で効果的だった言葉は、アニメの台詞に乗せただけでは効果的には伝わらない。アニメ制作としては派手に動かしたいのだろうけど、もう少し言葉を重要視して、静としての空気感をベースに作った方が、能楽にも合うし動としての舞も活きてくるのではないかと思う。
心地良いキンキン声でお馴染みの内田真礼が見事に少年役を演じていて、エド朴璐美もいて、花守ゆみりのせいじゃないけど、なでしこモードだけ方向性が違っていた。成長した鬼夜叉は男声のようなので、ここから雰囲気が変わるかもしれない。

まあ、能を「ダンシング」なのがまず共感できないんだけどね。

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愛してるゲームを終わらせたい #122026/09/07

照れたら負けのゲームで意地を張り合う、幼馴染みカップルのいちゃいちゃ話。設定がシンプルでかつ頭脳戦ではないという意味で、簡易版『かぐや様』みたいな感じ。

とっととくっつけや、という状況をにやにや眺めたりきゅんきゅん微笑んだりできれば楽しめる。みくちゃんの表情や仕草がとにかく可愛くて、しかも伊藤美来なので、個人的には十分幸せ。お約束通りの流れながら、意外とネタ切れ感も無く、生徒会長もイイ味出してて面白かった。
キャラデザも可愛いんだけど、おそらく細めな輪郭線の丸み加減が良くて、顔や身体が柔らかく見える。近頃は、CG能面を貼り付けたようなプラスチック質感の顔を見せられることが多くて、ちゃんと女の子らしい柔らかさが感じられる作画は、それだけで惹かれるものがある。

終わり方もお約束通りでとても良かった。絶対に続編やっちゃダメ。

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