猫と竜 #12 ― 2026/09/20
猫に育てられた竜が森の猫たちを護る世界で、人間と猫の交流を描くオムニバス作品。猫と言っても魔法を使い人語を喋るケットシー。ほのぼの温かい雰囲気に包まれた、王道のイイ話を豪華声優陣でゆったり楽しむ良作だ。
猫だらけながら可愛さを押し付ける演出は無いので、猫好きでなくても大丈夫。全体に流れる穏やかな空気を大事にした作りがとても丁寧で、短編それぞれの話がキレイに繋がったり、奇をてらわず素直に感動させてくれたり、語り方をよく分かってる感じがすごく心地良い。冒頭で最後まで予想できてしまうほど定番の展開で、退屈と言えば退屈なため、雰囲気が合わなければ楽しめないかもしれない。
子安武人の穏やか口調に安心感があり、最近は当て馬キャラが多いけどやっぱり上手い。と思ったら速水奨もいてちょっと笑えた。クセを抑えてキャラに合わせた演技のできる種﨑敦美や安済知佳、猫と言えばの杉山紀彰も味があって良い。ママにゃん爆発の井上喜久子は、耐性が無いとややキツそう。
第2期決定。殺伐アニメが多い中で、たまにはこういうのも観るべきだろう。ガリーとモシャモシャが好き。
猫だらけながら可愛さを押し付ける演出は無いので、猫好きでなくても大丈夫。全体に流れる穏やかな空気を大事にした作りがとても丁寧で、短編それぞれの話がキレイに繋がったり、奇をてらわず素直に感動させてくれたり、語り方をよく分かってる感じがすごく心地良い。冒頭で最後まで予想できてしまうほど定番の展開で、退屈と言えば退屈なため、雰囲気が合わなければ楽しめないかもしれない。
子安武人の穏やか口調に安心感があり、最近は当て馬キャラが多いけどやっぱり上手い。と思ったら速水奨もいてちょっと笑えた。クセを抑えてキャラに合わせた演技のできる種﨑敦美や安済知佳、猫と言えばの杉山紀彰も味があって良い。ママにゃん爆発の井上喜久子は、耐性が無いとややキツそう。
第2期決定。殺伐アニメが多い中で、たまにはこういうのも観るべきだろう。ガリーとモシャモシャが好き。
nekoryuu-pr.com/
刃牙道 #09 ― 2026/09/19
いつものバキのNetflixアニメ。今回の相手は宮本武蔵。
例によってボコボコ筋肉の男たちが闘うわけだが、何も考えないことにしているので、どんどん話が劣化してるとかは気にしない。クローンとかいろいろ科学的な理屈にもツッコんじゃダメ。『ケンガンアシュラ』みたいなCG人形じゃないし、なんやかんやで古谷徹は居るし、フツーに観てられる。たまに台詞が聞き取れなかったりはする。
そんなことより、まさかの『烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』アニメが楽しみでしょうがない。
例によってボコボコ筋肉の男たちが闘うわけだが、何も考えないことにしているので、どんどん話が劣化してるとかは気にしない。クローンとかいろいろ科学的な理屈にもツッコんじゃダメ。『ケンガンアシュラ』みたいなCG人形じゃないし、なんやかんやで古谷徹は居るし、フツーに観てられる。たまに台詞が聞き取れなかったりはする。
そんなことより、まさかの『烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』アニメが楽しみでしょうがない。
baki-anime.jp/
仮面ライダーマイス ― 2026/09/14
頭や手足のリングが引っ掛かりそうな、令和ライダー第8弾。
主人公が胸ベルトに曲線デザイン、競合する同盟側は腰ベルトに鋭角デザイン。もしや予算が潤沢なのか、やたらいっぱいライダーが出るみたい。主人公は、ネズミベースで強化するのかと思ったら、アイテムで色んな動物のライダーになる。十二支で猫が居て、という何度も聞いたモチーフながら、仮面ライダーとしてはちょっと新鮮だし、アクションもCGも頑張ってて、意外と良さそうだなと思う部分も、多々あるにはある。
感覚が古い人間なのか、令和の若者はこれが普通なのか。今作は特になんだけど、若手俳優たちの演技が「だらだらしてる」ように見えて仕方ない。キャラ設定もあるのだろうが、戦闘中のアテレコでさえ「へらへらしてる」ように聞こえる。滑舌が悪くて動作にメリハリの無い連中が、大仰に上品ぶったり大物ぶったりする演技は、学芸会な感じがイタイタしくて本当にツラい。なぜかみんな妙に生っ白いメイクなのも、気持ち悪い。
こういうのは、もっと極端な演技付けと極端なアングルで誤魔化すのが常道だと思うんだが。
主人公が胸ベルトに曲線デザイン、競合する同盟側は腰ベルトに鋭角デザイン。もしや予算が潤沢なのか、やたらいっぱいライダーが出るみたい。主人公は、ネズミベースで強化するのかと思ったら、アイテムで色んな動物のライダーになる。十二支で猫が居て、という何度も聞いたモチーフながら、仮面ライダーとしてはちょっと新鮮だし、アクションもCGも頑張ってて、意外と良さそうだなと思う部分も、多々あるにはある。
感覚が古い人間なのか、令和の若者はこれが普通なのか。今作は特になんだけど、若手俳優たちの演技が「だらだらしてる」ように見えて仕方ない。キャラ設定もあるのだろうが、戦闘中のアテレコでさえ「へらへらしてる」ように聞こえる。滑舌が悪くて動作にメリハリの無い連中が、大仰に上品ぶったり大物ぶったりする演技は、学芸会な感じがイタイタしくて本当にツラい。なぜかみんな妙に生っ白いメイクなのも、気持ち悪い。
こういうのは、もっと極端な演技付けと極端なアングルで誤魔化すのが常道だと思うんだが。
ゼッツ
www.tv-asahi.co.jp/my-th/
手札が多めのビクトリア #09 ― 2026/09/12
脱走した元工作員の女性が、その技術を駆使して幸せになろうとする話。
身を隠すべき立場なのに、親に捨てられた少女を引き取る、この不自然な流れで『SPY×FAMILY』パチモン臭が発生。多めな手札を晒しまくるとか、イケメン貴族がぐいぐいくるとか、残念な薄っぺらさが目立ち始めるとともに、作画が急速に劣化して、やや駆け足で早めに切り上げたような終わり方。イイ話なので、もう少し心情変化が伝わる余裕があれば良かったかもしれない。
アニメとしては、基本的に動きが悪いのとは別に、なんでその姿勢でそのアングルでその黒縁なんだという変な演出が引っ掛かる。子供CVの若山詩音は可愛くてとても良いが、安済知佳が独白調なのでリコリコ感はナシ。
ビッキービッキー赤ガエル。
身を隠すべき立場なのに、親に捨てられた少女を引き取る、この不自然な流れで『SPY×FAMILY』パチモン臭が発生。多めな手札を晒しまくるとか、イケメン貴族がぐいぐいくるとか、残念な薄っぺらさが目立ち始めるとともに、作画が急速に劣化して、やや駆け足で早めに切り上げたような終わり方。イイ話なので、もう少し心情変化が伝わる余裕があれば良かったかもしれない。
アニメとしては、基本的に動きが悪いのとは別に、なんでその姿勢でそのアングルでその黒縁なんだという変な演出が引っ掛かる。子供CVの若山詩音は可愛くてとても良いが、安済知佳が独白調なのでリコリコ感はナシ。
ビッキービッキー赤ガエル。
victoria-anime.com/
転生したらスライムだった件 #93 ― 2026/09/09
時間遡行と並行世界は、余程の構成能力がない限り扱うべきではないネタだ。安易に使えば、物語が破綻する。無理に使えば、道理が破綻する。
「前回しか覚えてない」けど「このパターンは初めて」だそうな。「手を出したら歴史が変わる」けど「べらべら未来を喋るのは構わない」らしい。こういうのは、ご都合主義ではなく、論理無用という。
普通、時間遡行は未来を変えるために冒険するものだが、今回は「なぜかうまくいってるぽい未来を変えないように」歴史をこなす。つまり、別に語る必要の無い裏エピソードであり、メインストーリーには影響しない。だから、退屈なのは当たり前。
どうせ、2000年に関係なく、リムルがチートで解決するのだろう。
「前回しか覚えてない」けど「このパターンは初めて」だそうな。「手を出したら歴史が変わる」けど「べらべら未来を喋るのは構わない」らしい。こういうのは、ご都合主義ではなく、論理無用という。
普通、時間遡行は未来を変えるために冒険するものだが、今回は「なぜかうまくいってるぽい未来を変えないように」歴史をこなす。つまり、別に語る必要の無い裏エピソードであり、メインストーリーには影響しない。だから、退屈なのは当たり前。
どうせ、2000年に関係なく、リムルがチートで解決するのだろう。
#78
www.ten-sura.com/anime/tensura
鉄鍋のジャン! #10 ― 2026/09/08
嫌われ主人公が特徴の中華料理バトル。昔の漫画だから古いけど許してね、という弁解から始まる。そのくせ、画期的だったと原作を自画自賛しまくる。
主人公の性格やコンプラ問題を抜きにして、面白く感じないのは、負け方がショボいからだと思う。自信満々で傲慢な連中なのに、主人公も含めて、みんなあっさりつまんない負け方をする。互いに技術や工夫を極めた先での僅差の勝利!とか、そういう盛り上がりがまったく無い。
主人公は、無駄に悪人顔で相手を罵倒し高笑いする。口角を広げて真下にパカっと開くのだが、実はほとんどの登場人物がみんな同じ口の形で同じ開き方をしている。しかも台詞や感情に関係なく。作画で言えば、肝心の調理シーンがことごとく止め絵なのも、やっぱり物足りない。
主人公の高笑いは、文字をそのまま声に出したら残念な感じになった。なんか小物っぽい印象で、作品の説得力を下げている気がする。
「昔のだけど素晴らしい原作漫画をそのままアニメ化したよ」と言ってしまった以上、改変も改善も何もできない。堂々と弁解する津田健ナレーションは面白いけど、その手法が足枷になってはいないだろうか。
主人公の性格やコンプラ問題を抜きにして、面白く感じないのは、負け方がショボいからだと思う。自信満々で傲慢な連中なのに、主人公も含めて、みんなあっさりつまんない負け方をする。互いに技術や工夫を極めた先での僅差の勝利!とか、そういう盛り上がりがまったく無い。
主人公は、無駄に悪人顔で相手を罵倒し高笑いする。口角を広げて真下にパカっと開くのだが、実はほとんどの登場人物がみんな同じ口の形で同じ開き方をしている。しかも台詞や感情に関係なく。作画で言えば、肝心の調理シーンがことごとく止め絵なのも、やっぱり物足りない。
主人公の高笑いは、文字をそのまま声に出したら残念な感じになった。なんか小物っぽい印象で、作品の説得力を下げている気がする。
「昔のだけど素晴らしい原作漫画をそのままアニメ化したよ」と言ってしまった以上、改変も改善も何もできない。堂々と弁解する津田健ナレーションは面白いけど、その手法が足枷になってはいないだろうか。
tetsujan.com/
愛してるゲームを終わらせたい #12 ― 2026/09/07
照れたら負けのゲームで意地を張り合う、幼馴染みカップルのいちゃいちゃ話。設定がシンプルでかつ頭脳戦ではないという意味で、簡易版『かぐや様』みたいな感じ。
とっととくっつけや、という状況をにやにや眺めたりきゅんきゅん微笑んだりできれば楽しめる。みくちゃんの表情や仕草がとにかく可愛くて、しかも伊藤美来なので、個人的には十分幸せ。お約束通りの流れながら、意外とネタ切れ感も無く、生徒会長もイイ味出してて面白かった。
キャラデザも可愛いんだけど、おそらく細めな輪郭線の丸み加減が良くて、顔や身体が柔らかく見える。近頃は、CG能面を貼り付けたようなプラスチック質感の顔を見せられることが多くて、ちゃんと女の子らしい柔らかさが感じられる作画は、それだけで惹かれるものがある。
終わり方もお約束通りでとても良かった。絶対に続編やっちゃダメ。
とっととくっつけや、という状況をにやにや眺めたりきゅんきゅん微笑んだりできれば楽しめる。みくちゃんの表情や仕草がとにかく可愛くて、しかも伊藤美来なので、個人的には十分幸せ。お約束通りの流れながら、意外とネタ切れ感も無く、生徒会長もイイ味出してて面白かった。
キャラデザも可愛いんだけど、おそらく細めな輪郭線の丸み加減が良くて、顔や身体が柔らかく見える。近頃は、CG能面を貼り付けたようなプラスチック質感の顔を見せられることが多くて、ちゃんと女の子らしい柔らかさが感じられる作画は、それだけで惹かれるものがある。
終わり方もお約束通りでとても良かった。絶対に続編やっちゃダメ。
www.aishiteru-game.com/
ワールド イズ ダンシング #10 ― 2026/09/06
能の大成者とされる世阿弥が、舞うことの意味と表現の世界を見出していく。実在の人物や史実を元にしてはいるが、ほぼほぼフィクションな成長物語。
芸術を扱う作品は難しい。バンドアニメで曲がダメだとどうしようもないように、良い舞を良い舞として描くならば、それだけのセンスや作画と演出の技術が不可欠だ。そういう意味では、頑張ってるのは分かるし相応の出来にはなっていると思う。なのになぜかもう一つ、作品に入り込めないというか、主人公に共感できないというか。
第一印象として、衣装と時代背景から、すでに人気の『逃げ上手』のパチモンくさい。主人公は、鬼夜叉という史実の名前とはミスマッチな女性ぽいデザインで、しかも花守ゆみりはなでしこモードで、脱いだら男だったのが気持ち悪く感じたほど。父親に厳しく仕込まれた天賦の才能を持つ少年、とはとても思えず、ちょっとウザい「のだ」のせいもあって、甘やかされた稽古嫌いのボンボンに見えてしまう。だから、そんなヤツが「舞うことの意味に思い悩む」姿になんか、ちっとも共感できない。
また、能楽がそもそも伝わりにくいという側面もあるだろう。「卒塔婆小町」も「汐汲」も雰囲気は出ていて歌も美しかったが、感動するほどの良さは解らなかった。作画の工夫がーなどと安易には言えないが、普通に舞台と情景を見せられるだけでは物足りなかったのは確かだ。
ときどき台詞の中に出てくる詩的な表現が、この作品の本来の魅力なような気がする。しかし、漫画で効果的だった言葉は、アニメの台詞に乗せただけでは効果的には伝わらない。アニメ制作としては派手に動かしたいのだろうけど、もう少し言葉を重要視して、静としての空気感をベースに作った方が、能楽にも合うし動としての舞も活きてくるのではないかと思う。
心地良いキンキン声でお馴染みの内田真礼が見事に少年役を演じていて、エド朴璐美もいて、花守ゆみりのせいじゃないけど、なでしこモードだけ方向性が違っていた。成長した鬼夜叉は男声のようなので、ここから雰囲気が変わるかもしれない。
まあ、能を「ダンシング」なのがまず共感できないんだけどね。
芸術を扱う作品は難しい。バンドアニメで曲がダメだとどうしようもないように、良い舞を良い舞として描くならば、それだけのセンスや作画と演出の技術が不可欠だ。そういう意味では、頑張ってるのは分かるし相応の出来にはなっていると思う。なのになぜかもう一つ、作品に入り込めないというか、主人公に共感できないというか。
第一印象として、衣装と時代背景から、すでに人気の『逃げ上手』のパチモンくさい。主人公は、鬼夜叉という史実の名前とはミスマッチな女性ぽいデザインで、しかも花守ゆみりはなでしこモードで、脱いだら男だったのが気持ち悪く感じたほど。父親に厳しく仕込まれた天賦の才能を持つ少年、とはとても思えず、ちょっとウザい「のだ」のせいもあって、甘やかされた稽古嫌いのボンボンに見えてしまう。だから、そんなヤツが「舞うことの意味に思い悩む」姿になんか、ちっとも共感できない。
また、能楽がそもそも伝わりにくいという側面もあるだろう。「卒塔婆小町」も「汐汲」も雰囲気は出ていて歌も美しかったが、感動するほどの良さは解らなかった。作画の工夫がーなどと安易には言えないが、普通に舞台と情景を見せられるだけでは物足りなかったのは確かだ。
ときどき台詞の中に出てくる詩的な表現が、この作品の本来の魅力なような気がする。しかし、漫画で効果的だった言葉は、アニメの台詞に乗せただけでは効果的には伝わらない。アニメ制作としては派手に動かしたいのだろうけど、もう少し言葉を重要視して、静としての空気感をベースに作った方が、能楽にも合うし動としての舞も活きてくるのではないかと思う。
心地良いキンキン声でお馴染みの内田真礼が見事に少年役を演じていて、エド朴璐美もいて、花守ゆみりのせいじゃないけど、なでしこモードだけ方向性が違っていた。成長した鬼夜叉は男声のようなので、ここから雰囲気が変わるかもしれない。
まあ、能を「ダンシング」なのがまず共感できないんだけどね。
sh-anime.shochiku.co.jp/worldisdancing-anime/

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