幼女戦記2 #072026/08/23

合理主義で信仰心に欠ける主人公が、自称神の怒りを買い戦乱の世に転生するも、己を貫きつつ幼女の身で最前線を戦い抜く。政治やら軍事やらの重い話ながら、幼女な主人公と魔法の存在がフィクション感を演出し、合理的判断の積み重ねが狂気的結果を生むという圧倒的に力強い展開が超面白い作品だ。
第1期からえらく待たされたものの、クオリティは万全の第2期でうれしい限り。ストーリーの時系列としては劇場版が間に挟まるが、ターニャが中佐になって戦闘団を抱え込まされた、くらいの情報があればとりあえず大丈夫。

第1期からだけど、キャラデザに原作イラストのような美しさが全く無いのはやや残念。それでも、思惑が裏目に出て悶えたり戦場で勇ましく狂ったり、幼女の様々な顔を見事に表現する悠木碧の技量が素晴らしくて、主人公の魅力は十分に引き出されている。雪女とか小町とかヴィクトリカとか実に幅広いキャラを演じ分け、『蜘蛛』とか『平家物語』とかほぼ独りでも作品を成立させてしまう、この無敵の声優さんには、来期また『薬屋』でお会いすることになるだろう。

劇場版から、メアリーがちょいちょい暴走していて、一面的で愛されポイントが無いせいもあって、なんだか不快なキャラになってしまっている。戦場での自分勝手がせっかくのリアリティを損ねているし、アニメ版では早めになんとかして欲しい。しかも、こういうキャラに戸松遥だと、一本調子な喋りが悪い意味でハマるので救いが無くなってしまう。最近はまた劣化してる気がするので、もう一度『かんなぎ』を思い出しましょう。

第2期は、なんだかゼートゥーア閣下が主人公。それもまた良し。

youjo-senki.jp/

ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 #072026/08/22

バカ王子に追い出された令嬢が、隣国で幸せになるのではなく祖国に報復する話。まあ、どちらにせよ、いつものやつ。

王子だけでなく王様も宰相もバカ。なぜか突然ブチ切れる主人公の不自然さ。挙げ句にチート魔法で何でもできて、剣も強くて、貴族に好かれて、やりたい放題でエラそうにドヤ顔。令嬢ものに見せかけてはいるが、結局のところ自称被害者がざまぁ無双する粗製濫造品だ。
それでも、主人公が女性なぶん不快感は少なくて、作画が今期の他の粗製品に比べればマシ。容赦なくざくざく殺すんだけど、『最後にひとつだけ』スカーレットのような爽快感が無いのは残念。

buchigire-anime.com/

サンダー3 #072026/08/21

マンガ絵柄の主人公たちがリアル絵柄の並行世界に迷い込んだらスーパーマンだった話。緻密な背景にデフォルメ少年を乗せることで、別世界であるというギャップ感が視覚的に伝わるとても斬新な手法の作品。最初はすごく面白くなりそうだったのにな。

アニメ化によってこの手法がより魅力的に実現されるかも、と期待したいところ、3DCGなのは仕方ないとして、マンガ絵柄までもがあまりにCGCGしてて非常に残念な印象だ。スクリーントーン纏わせてる意味も分かんないし、例えば、リアル絵柄をわざとCGな動きに/マンガ絵柄をCGぽくない動きにするなど、もっとアニメならではの表現を考えて欲しかった気がする。
妙に間延びしていてテンポが悪かったり、リアル背景があんまり緻密じゃなかったり、マイナス面が目立ってきたと思ったら、主人公たちを放ったまま『GANTZ』のマネゴトが始まった。しかも、素人集めて訓練も作戦もナシに豪華な装備とチートな超能力薬とか、もうなんか全部台無し。うろうろしてる主人公たちも、小動物と和んでる妹ちゃんも、何がしたいのか訳分からん。

手塚・吾妻・お茶の水とか、ネーミングが意味ありげでちょっと気持ち悪い。原作者が奥浩哉と同一人物という説があるらしい。『変』懐かしいな。

thunder3-anime.com/

コードギアス 奪還のロゼ #062026/08/15

コードギアスの『反逆』をねじ曲げて『復活』させた後の続編。ガンダムのように歴史を設定することで、長く儲けたいのだろう。

『反逆のルルーシュ』は名作だと思っている。特に、広げまくった風呂敷を見事に畳んでみせた『R2』の終わり方は、美しいとさえ言える出来だった。キレイに完結した物語に、ビジネス欲で無理な続編を作った場合、大抵は酷いものになる。実はアレ、生きてました。実はアレ、残ってました。実はアレ、こんなことがあったんです。それらがたとえどんなに練り込まれた設定でも、やはり名作は毀損され、台無し感は拭えない。

『復活』は酷かった。美しい完結をぶち壊して作ったのがコレかよと腹が立ったくらいだ。そういう否定的なバイアスを差し引いても、本作を面白いとは言い難い。焼き直し劣化版な印象が強いキャラ設定には、知性とか矜持とか、勇敢さとか高潔さとか、もう少し明確な色付けが欲しかった気がする。派手に動き回るだけな印象が強いメカアクションには、キャラの絡みとか、タメとか音楽とか、もう少しメリハリの効いた演出が欲しかった気がする。

やっぱり合体シーンは「舞い上がりな!」くらい盛り上がってくれないと。

geass.jp/roze/

レッツゴー怪奇組 #062026/08/13

怖がり主人公と怖がらせ少女の、昭和なニオイ漂う怪奇ギャグ。低年齢向けっぽい絵柄と内容だが、不思議となんだか面白い。

どおくまんやクッキングパパを思い起こさせるクセの強い絵柄は、慣れてしまえば大丈夫。でも、ただでさえギャーギャー騒ぐキャラな主人公に耳障りなCVは、ちょっと耐え難い。泣いたり喚いたり激しく感情を込めながらでも、台詞はちゃんと聞き取れないといけない。そういう声優としての技術が拙いままで過剰演技しても、何もごまかせていないと思う。

不思議となんだかゲスト声優陣が豪華で、不思議となんだかメチャ子が可愛い。ひょんひょろひょんひょんひょん。

kaikigumi.com/

魔法少女リリカルなのは EXGV #022026/08/12

主人公はなのはではない。魔法少女でもないし、リリカルでもない。

ゲームなどで見飽きたような全く目新しさの無い話に資金を集めるには、昔の人気作の看板が必要なのだろう。それなりの予算で作ることができて、味を占めたら何度も何度も繰り返して、ビジネスとしては立派に成功と言えるのだろう。大したものだ。よかったね。

www.nanoha.com/EXGV/

逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件 #122026/08/11

武闘派令嬢が王子様に気に入られてラブコメしたり暴れたりする話。貴族というには早見沙織に比べて芹澤優の違和感が大きいが、慣れてしまえば愛され主人公のどたばたラブコメとして割と面白い。

各話タイトルでは「逃がした魚」がミミで「釣りあげた魚」が殿下になってるけど、それだと作品タイトルが意味不明。原作者の言語能力の問題なので考えても無駄とは言え、最終回でなんとなくまとまった風に仕上げた脚本の苦労が偲ばれる。武闘も含めて作画はキレイで、『最後にひとつだけ』のような美しさは無いものの、突っ走るミミのキャラとかメリケン髪飾りとかが気に入れば、楽しく観られる良作だ。

ミミちゃん、もうすぐ30?

nigetsuri-anime.com/

花織さんは転生しても喧嘩がしたい #052026/08/10

勇者と魔王が転生して学園ラブコメする話。と言いつつ、何でもアリのどたばたギャグ。なんか古くて懐かしい感じだなと思ったら『ぱにぽに』だった。

設定から『はたらく魔王さま』学園版を期待したけど、的外れだったので悲しい。アレは無かったことにして、第2期を作り直してくれないものか。
それはともかく、オチの弱いショートギャグをひたすら並べたような作品で、ぎゃんぎゃん騒ぐ関根明良をいつもの福山潤がなだめてる、という印象しか残らない。ギャグのノリ自体は嫌いじゃないので、もう少しコマギレ感を無くした方が良いように思う。とりあえず、シーンごとに鳴るチャイムとタイトル文字が鬱陶しいのでやめて欲しい。

男声がナルっぽく歌い上げるOPは苦手。このヒト全部同じに聞こえる。

hanaorisan-anime.com/