盾の勇者の成り上がり4 #022025/07/19

攻撃力の無い「盾」の勇者が、裏切られ否定された状況から地道に仲間を集めて少しずつ信頼を勝ち取り、成り上がっていく。この初期設定はすごく面白いと感じたし、丁寧に進めていけば、派手さはなくとも見応えのある名作になり得ると思った。そして実際、第1期第4話まではとても感動的で良かった。

しかしその後、フィーロの登場とともに明らかに路線が変わる。それぞれに考え方が異なり尚文に対するスタンスも違っていたはずの三勇者は、みんなまとめて使えないバカになった。しつこく暗躍するはずの悪役マインはただの尻軽ダメ王女になり、親父とともに失脚した。そしてなぜだか女王が出てきて、主人公が時間をかけて進めるはずだった逆転劇をあっさり終わらせた。つまり「成り上がり」という目的は、第1期でとっくに達成されてしまっている。

ラノベ的な軽いノリへと舵を切り、結果として商業的に成功しているようなので、別にとやかく言うべきではないのだろう。初期設定をとっとと流して、あとは「どこかで見たことのある同じようなやつ」を延々やる、というのはお決まりパターンだし儲かるんだろう。
ただ、面白くはなくなった。縦筋を失って、異世界行ったり追加の勇者出したりマスコットキャラ増やしたり、迷走感が半端ない。第4期も、分かりやすい政治的ねちねちと、強引な風呂場のベタ展開で、すでにげっそりだ。

最初の期待が大きかったぶん、残念な作品という印象がいまだに消えない。そういえば尚文とラフタリアって咲太と麻衣さんだなー、くらいしか感想が出てこないんだよ、申し訳ないけど。

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フェルマーの料理 #032025/07/29

数学的思考で料理を作るという内容が斬新だとかでドラマ化もされた漫画のアニメ化。問題は「これ、数学か?」なわけだけど、まあ率直に言って全然数学ではない。
いくら「数値で管理」「結果から逆算」とか言われても、「できたものが美味しいかどうか」のキモとなるのはやはり料理だ。素人なはずの主人公が、食べただけで材料や調理法を言い当てたり、食通を唸らせる一品を実際に作ってみせたり、鋭敏な味覚と料理の知識や技術が必要なことを「数学的思考」だけでできるわけがない。もしできるというなら、それは料理に失礼というものだろう。
失礼と言えば、数学にも東大にも失礼な描写があったように思う。それも含めて、主人公をはじめとするこの作品の登場人物たちはどうも好きになれない。

出てくる料理は面白いし料理の画もキレイだし、ジャンプ対抗なら、もっとフツーに料理ものやれば良かったのに。ちなみに『食戟のソーマ』は第1期と第2期に限る。

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