SANDA #08 ― 2025/12/11
超少子化により子供が過剰かつ異常に保護された世界で、夢を与えるサンタクロースの末裔である少年が、夢を排する体制の中で常識と使命に戸惑いながら戦う話。クセのある絵柄と突飛な世界設定に、観る側もまたひたすら戸惑うことになる作品だ。
ごく普通の学校を舞台にした特殊能力を持つ少年の話、と見せかけておいて、世界が異質であり登場人物たちの常識が異質であるという設定が、少しずつ後出しされていく。完全な別世界としての設定を冒頭でだらだら説明するのではなく、よく知っている世界を徐々にズラしていくことで観る側を没入させるという手法であり、作品の性格からしてこの選択自体はとても正しいと思う。ただ、冬村の見た目のキツさと行動の違和感にまず気が向いてしまうため、そもそも話に入り込めないうちに世界がズレ始める、というちょっとしたガタつきが生じている印象だ。特にラノベ系の「いつもの世界でいつもの展開」なアニメに慣れてしまっていると、許容できないレベルで意味不明に感じるかもしれない。
個人的には、やっぱり冬村が意味不明ではあるけれど、世界設定はすごく面白いと思った。現実の延長線上にありながら常識が変質した世界の狂気、みたいなのは近未来SFみたいでわくわくする。このままバトル一辺倒よりは、夢や希望で歪んだ常識を崩していくようなイイ話エピソードも欲しいので、そういう点では柳生田あたりに期待したい。
一方で、変質した体制と戦うべき主人公が、まさにその体制の常識を持ってしまっているのは面倒くさい。行動原理としての「サンタクロース」がほわっとしているために、主人公の言動に体制を否定するだけの説得力が無いのだ。この異常な世界に抗う主人公の設定がなぜサンタクロースだったのか、そこが明確になればもっと共感しやすいのではないかと思う。
来年で90歳になる野沢雅子さん、この活躍に敬称略というわけにはいかんな。
ごく普通の学校を舞台にした特殊能力を持つ少年の話、と見せかけておいて、世界が異質であり登場人物たちの常識が異質であるという設定が、少しずつ後出しされていく。完全な別世界としての設定を冒頭でだらだら説明するのではなく、よく知っている世界を徐々にズラしていくことで観る側を没入させるという手法であり、作品の性格からしてこの選択自体はとても正しいと思う。ただ、冬村の見た目のキツさと行動の違和感にまず気が向いてしまうため、そもそも話に入り込めないうちに世界がズレ始める、というちょっとしたガタつきが生じている印象だ。特にラノベ系の「いつもの世界でいつもの展開」なアニメに慣れてしまっていると、許容できないレベルで意味不明に感じるかもしれない。
個人的には、やっぱり冬村が意味不明ではあるけれど、世界設定はすごく面白いと思った。現実の延長線上にありながら常識が変質した世界の狂気、みたいなのは近未来SFみたいでわくわくする。このままバトル一辺倒よりは、夢や希望で歪んだ常識を崩していくようなイイ話エピソードも欲しいので、そういう点では柳生田あたりに期待したい。
一方で、変質した体制と戦うべき主人公が、まさにその体制の常識を持ってしまっているのは面倒くさい。行動原理としての「サンタクロース」がほわっとしているために、主人公の言動に体制を否定するだけの説得力が無いのだ。この異常な世界に抗う主人公の設定がなぜサンタクロースだったのか、そこが明確になればもっと共感しやすいのではないかと思う。
来年で90歳になる野沢雅子さん、この活躍に敬称略というわけにはいかんな。
sanda.red/
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://spin.asablo.jp/blog/2025/12/11/9823220/tb

コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。