機動戦士Gundam GQuuuuuuX #12 ― 2025/06/27
最後の最後になぜか笑える演出で締めくくられた第12話。
ファーストガンダムを知らないヒトには、なんのこっちゃ分からない作品だったろう。そういう意味で「凄まじくクオリティの高い同人アニメ」というのが最終的な感想だ。
とは言え、知っている人間だけでも超巨大なマーケットが在るわけで、半世紀近く前の作品をネタにみんなで楽しく大騒ぎする、という目的は十分に達成された。詰め込み気味に1クールで収めたのも、お祭りらしくて良かったと思う。
第11話のキュアキャスバルからだんだん笑いが止まらなくなり、向こう側からアレがやって来た時点で、なんかもう何も考えずに楽しむべきだな、と納得した。自由のために巨大化するのは、ハイパー化なのかギア5なのか。ファーストの大御所声優たちがどどんと登場したり、かと思ったらタキシード仮面様だったり。ゾックを拾って、アンキーはグランディス姐になるのだろうか。
なんだか平和に大団円で、劇場版に持ち越すという雰囲気でもない。
あー、面白かった。
ファーストガンダムを知らないヒトには、なんのこっちゃ分からない作品だったろう。そういう意味で「凄まじくクオリティの高い同人アニメ」というのが最終的な感想だ。
とは言え、知っている人間だけでも超巨大なマーケットが在るわけで、半世紀近く前の作品をネタにみんなで楽しく大騒ぎする、という目的は十分に達成された。詰め込み気味に1クールで収めたのも、お祭りらしくて良かったと思う。
第11話のキュアキャスバルからだんだん笑いが止まらなくなり、向こう側からアレがやって来た時点で、なんかもう何も考えずに楽しむべきだな、と納得した。自由のために巨大化するのは、ハイパー化なのかギア5なのか。ファーストの大御所声優たちがどどんと登場したり、かと思ったらタキシード仮面様だったり。ゾックを拾って、アンキーはグランディス姐になるのだろうか。
なんだか平和に大団円で、劇場版に持ち越すという雰囲気でもない。
あー、面白かった。
www.gundam.info/feature/gquuuuuux/
アポカリプスホテル #06 ― 2025/06/19
ロボットであり営業スマイルで営業アナウンスなヤチヨが、ときどき感情を浮かべたりマヌケ顔になったりするから、とても可愛い。しかしこれは、いわゆるギャップ萌えではない。設定された世界での行動がキャラの在り方を伝え、そこに共感しているのだ。
同じように、ハルマゲがその行動で彼の在り方の変化を示し、なんだか良い気分になった。だらだらと生い立ちを語りたがるでなく、べらべらとドヤ顔で自慢するでもなく、いちいち「いくぞっ!」とか「やめろぉ!」とか心情を叫びに出すでもなく。わずかな笑みとともに言葉少なに見せる行動にこそ、あたたかい感動は生まれる。
これは良い作品だ。
同じように、ハルマゲがその行動で彼の在り方の変化を示し、なんだか良い気分になった。だらだらと生い立ちを語りたがるでなく、べらべらとドヤ顔で自慢するでもなく、いちいち「いくぞっ!」とか「やめろぉ!」とか心情を叫びに出すでもなく。わずかな笑みとともに言葉少なに見せる行動にこそ、あたたかい感動は生まれる。
これは良い作品だ。
apocalypse-hotel.jp/
一瞬で治療していたのに役立たずと追放された闇ヒーラー #10 ― 2025/06/13
一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる。
例によって、実は優秀なのにパーティーを追い出された主人公が楽しくやる話。長ったらしいタイトルだが、元はさらに長ったらしかったらしい。特に目新しさは無いけど、今期は不作なのでこれで十分。
例によって、攻撃も防御も強いとか「治癒」の無理矢理解釈が過ぎるものの、それでも最近のご都合主義スキルの中ではずいぶんとマシな方だ。無自覚ものにしては主人公が淡々としていて、動かなければ画もキレイだし、いつもの日笠陽子もいてくれる。
小ネタに半笑いでツッコむ台詞がちょっと気になるかな。もっと冷たいトーンの方が良いと思う。
例によって、実は優秀なのにパーティーを追い出された主人公が楽しくやる話。長ったらしいタイトルだが、元はさらに長ったらしかったらしい。特に目新しさは無いけど、今期は不作なのでこれで十分。
例によって、攻撃も防御も強いとか「治癒」の無理矢理解釈が過ぎるものの、それでも最近のご都合主義スキルの中ではずいぶんとマシな方だ。無自覚ものにしては主人公が淡々としていて、動かなければ画もキレイだし、いつもの日笠陽子もいてくれる。
小ネタに半笑いでツッコむ台詞がちょっと気になるかな。もっと冷たいトーンの方が良いと思う。
sh-anime.shochiku.co.jp/yamihealer/
アポカリプスホテル #03 ― 2025/06/08
人類がいなくなった地球で銀座のホテルを守り続けるロボットたちが、やってくる宇宙人たちを全力でもてなす話。白砂沙帆のアナウンス声が耳に優しく、ヤチヨの可愛い表情の変化に思わず頬が緩む、観ていて気持ちの良い作品だ。
ほのぼのSFにまったり展開なこの心地良い雰囲気。そして、このキャラクター。どこかで感じたことのある懐かしさ。知っている。なんだっけ。……あ、竹本泉か!
あおいちゃんパニック!
ほのぼのSFにまったり展開なこの心地良い雰囲気。そして、このキャラクター。どこかで感じたことのある懐かしさ。知っている。なんだっけ。……あ、竹本泉か!
あおいちゃんパニック!
apocalypse-hotel.jp/
完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女 #04 ― 2025/05/28
完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる。
有能だけど無愛想な姉聖女がダメ王子に追い出されて隣国のイケメン王子とラブコメする話。「聖女」「追放」というジャンルが存在するらしく、先期もまんまな内容の7分アニコミがあった。ジャンルが細分化されるのってパクリ横行ってことじゃん、と思うけど。
本作は、姉を慕う妹聖女が怒ってダメ王子に復讐するあたりが特徴で、適度なコミカル演出がリベンジ要素を良い感じに丸めている。
聖女らしい高潔さや清楚さにちょっとだけボケを含んだギャップ萌え。石川由依は、当代きっての美人声ながらどこか親しみがあって、こういう役には本当にぴったりだ。どちらかというとミカサやヴァイオレットちゃんに近くて、同じ聖女なのに『聖女の魔力は万能です』セイとはまったく違っているところが面白い。
有能だけど無愛想な姉聖女がダメ王子に追い出されて隣国のイケメン王子とラブコメする話。「聖女」「追放」というジャンルが存在するらしく、先期もまんまな内容の7分アニコミがあった。ジャンルが細分化されるのってパクリ横行ってことじゃん、と思うけど。
本作は、姉を慕う妹聖女が怒ってダメ王子に復讐するあたりが特徴で、適度なコミカル演出がリベンジ要素を良い感じに丸めている。
聖女らしい高潔さや清楚さにちょっとだけボケを含んだギャップ萌え。石川由依は、当代きっての美人声ながらどこか親しみがあって、こういう役には本当にぴったりだ。どちらかというとミカサやヴァイオレットちゃんに近くて、同じ聖女なのに『聖女の魔力は万能です』セイとはまったく違っているところが面白い。
kanpekiseijo-anime.com/
中禅寺先生物怪講義録 #05 ― 2025/05/26
戦後間もない時代に、女子高生が騒いで無愛想な講師が謎を解く話。
京極夏彦作品の公認スピンオフであり、京極堂が古本屋を開く前のエピソードという設定で、シリーズの登場人物たちも一応出てくる。
元ネタの京極夏彦を知らないと、取り立てて面白くはないだろう。かといって、京極夏彦好きにはライト過ぎて物足りなく感じることだろう。
拝み屋ではなく講師なので、妖怪絡みの話はほとんどしない。時代設定により科学捜査は排されているが、だからといって伝奇ミステリーという雰囲気は無く、横溝正史的なおどろおどろしさも無い。事件というほどの出来事でもなく、謎というほど不思議でもなく、解決というほどの驚きもない。要するに、「物怪」要素がまったく無くて薄いのだ。
アニメとしても特徴が無く、せめてもう少しキャラが立っていれば、と思うけど。元ネタ好きに怒られるからできないんだろうな。
元ネタの京極夏彦を知らないと、取り立てて面白くはないだろう。かといって、京極夏彦好きにはライト過ぎて物足りなく感じることだろう。
拝み屋ではなく講師なので、妖怪絡みの話はほとんどしない。時代設定により科学捜査は排されているが、だからといって伝奇ミステリーという雰囲気は無く、横溝正史的なおどろおどろしさも無い。事件というほどの出来事でもなく、謎というほど不思議でもなく、解決というほどの驚きもない。要するに、「物怪」要素がまったく無くて薄いのだ。
アニメとしても特徴が無く、せめてもう少しキャラが立っていれば、と思うけど。元ネタ好きに怒られるからできないんだろうな。
chuzenji-anime.jp/
機動戦士Gundam GQuuuuuuX #07 ― 2025/05/23
ガンダムフリークの狂喜乱舞でネットが大騒ぎの第7話。
何より驚いたのはその圧倒的な密度だった。
サイコロからギャンからブラウブロの小さいやつまで、人気メカがばんばん出てきて新デザインで暴れ回る。カムランやらキシリア様やらシムスさんやら、見知った顔がばんばん出てきて新CVで怖いことを言う。その一方で、GQキャラたちはそれぞれえらいことになり、ストーリーの大転換と先への布石ががっつり描かれる。さらに、そんな情報大渋滞の中に、拘束具ばーん! 位相反転! ATフィールド! エヴァ要素がどかどか投げ込まれる。
これだけのものをきちんと伝わる形で一話に収める、カラー×サンライズの実力に改めて脱帽するしかない。そして、実力の後ろにあるガンダム作品群への理解や愛着が、「解ってる感」としてファンに伝わっているのだと思う。
大騒ぎの熱が12話で静まるはずもなく、きっとゼクノヴァの正体も明かされず、おそらく接触編・覚醒編が作られるだろう。勝手な予想としては、どこかで二人乗りガンダムが出てきそうな気がしてならないし、キラキラなオーラロードが世界間をつなげばナンデモアリ展開もあり得ると思っている。
そのときにはぜひもう少しだけイカを活躍させて欲しいものだが、とりあえずはこれからも観るしかない。
ダメなのはテレビ局だけ。
何より驚いたのはその圧倒的な密度だった。
サイコロからギャンからブラウブロの小さいやつまで、人気メカがばんばん出てきて新デザインで暴れ回る。カムランやらキシリア様やらシムスさんやら、見知った顔がばんばん出てきて新CVで怖いことを言う。その一方で、GQキャラたちはそれぞれえらいことになり、ストーリーの大転換と先への布石ががっつり描かれる。さらに、そんな情報大渋滞の中に、拘束具ばーん! 位相反転! ATフィールド! エヴァ要素がどかどか投げ込まれる。
これだけのものをきちんと伝わる形で一話に収める、カラー×サンライズの実力に改めて脱帽するしかない。そして、実力の後ろにあるガンダム作品群への理解や愛着が、「解ってる感」としてファンに伝わっているのだと思う。
大騒ぎの熱が12話で静まるはずもなく、きっとゼクノヴァの正体も明かされず、おそらく接触編・覚醒編が作られるだろう。勝手な予想としては、どこかで二人乗りガンダムが出てきそうな気がしてならないし、キラキラなオーラロードが世界間をつなげばナンデモアリ展開もあり得ると思っている。
そのときにはぜひもう少しだけイカを活躍させて欲しいものだが、とりあえずはこれからも観るしかない。
ダメなのはテレビ局だけ。
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小市民シリーズ #17 ― 2025/05/22
知恵の男子と復讐の女子が、その探偵な性質を抑えるべく「小市民」であることを心がける……といいつつ、やっぱり謎を解く話。
同じ原作者の『氷菓』がとても面白かったので、けっこう期待していたんだけれど。ミステリーとしても学園ものとしても、どこか違う/何か変だ/どうも気持ち悪いという違和感が、いつまでたっても第2期になっても一向に消えてくれない。これはいったいなぜだろうか。
一つには、タイトルにある「小市民」の意味するところやそれを目指す理由があまり語られていないせいだろう。前提となるキャラ設定の部分が抜けているので、「小市民」という言葉が浮いてしまっている。
また一つには、各エピソードの「謎」や「手がかり」の提示がぼんやりしているせいもあるだろう。小鳩や小佐内がなんだか解ったような顔で解ったようなことを言うんだけど、彼らが何のために何を根拠に何をやっているのか、いまいち伝わってこない。
映像としてはキレイに出来ているし、羊宮妃那のちょっと怪しげな空気感がすごく良い雰囲気を出しているので、もったいないなーと思う。
同じ原作者の『氷菓』がとても面白かったので、けっこう期待していたんだけれど。ミステリーとしても学園ものとしても、どこか違う/何か変だ/どうも気持ち悪いという違和感が、いつまでたっても第2期になっても一向に消えてくれない。これはいったいなぜだろうか。
一つには、タイトルにある「小市民」の意味するところやそれを目指す理由があまり語られていないせいだろう。前提となるキャラ設定の部分が抜けているので、「小市民」という言葉が浮いてしまっている。
また一つには、各エピソードの「謎」や「手がかり」の提示がぼんやりしているせいもあるだろう。小鳩や小佐内がなんだか解ったような顔で解ったようなことを言うんだけど、彼らが何のために何を根拠に何をやっているのか、いまいち伝わってこない。
映像としてはキレイに出来ているし、羊宮妃那のちょっと怪しげな空気感がすごく良い雰囲気を出しているので、もったいないなーと思う。
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