ウイングマン #10 ― 2025/01/13
最終回を観て、特撮ヒーローには厳しい時代だと痛感した。様々な制約と短い尺の中で、よくぞここまで作ったものよと賞賛すべきなのだろう。コスチュームは良い出来だし、いろいろ技も取り入れて、デルタエンドも一応やってくれた。原作ファンに配慮しつつ条件をこなし、作品としてまとめ上げるというのは、誰にでもできることではない。
その厳しい時代の特撮は、よく知っている「いつもの感じ」で作られていた。
せっかく若手俳優のお披露目なのに、ろくに笑顔も見せてくれないシリアス一辺倒の展開。ピンチになるとすぐ過剰にハアハア言いながら地面に這いつくばる演出。本役との乖離も気にせずキレキレの動きでアピールする「後ろ向きのヒト」、タメる暇もなく割り当てられたスペース内を急いで動き回るCG、結局最後は巨大化しないと安心できない伝統芸のテンプレート、そしてネットニュースには提灯記事、……。
「いつもの感じ」で作られているから、「いつもの違和感」が強く残った。それだけのことだったわけだ。
おそらくこれからも「いつもの」特撮が続くだろう。なにしろ「ヒーローに憧れる少年」を特撮ヲタクとしてしか描けない時代なのだ。続編を匂わせる終わり方だったが、原作好きの一人としては、原作のラストに寄せた最終回の後にオリジナルストーリーなんかやって欲しくないなと思う。
もちろん悲観主義なわけではない。できればカッコいい特撮が観たいものだ。ただ、最終回の美紅ちゃんの衣装が、ドラマの内容なんかどうでもいいんだと言わんばかりの派手さで、踏み台にされてる感が本当に悔しかったんだ。
その厳しい時代の特撮は、よく知っている「いつもの感じ」で作られていた。
せっかく若手俳優のお披露目なのに、ろくに笑顔も見せてくれないシリアス一辺倒の展開。ピンチになるとすぐ過剰にハアハア言いながら地面に這いつくばる演出。本役との乖離も気にせずキレキレの動きでアピールする「後ろ向きのヒト」、タメる暇もなく割り当てられたスペース内を急いで動き回るCG、結局最後は巨大化しないと安心できない伝統芸のテンプレート、そしてネットニュースには提灯記事、……。
「いつもの感じ」で作られているから、「いつもの違和感」が強く残った。それだけのことだったわけだ。
おそらくこれからも「いつもの」特撮が続くだろう。なにしろ「ヒーローに憧れる少年」を特撮ヲタクとしてしか描けない時代なのだ。続編を匂わせる終わり方だったが、原作好きの一人としては、原作のラストに寄せた最終回の後にオリジナルストーリーなんかやって欲しくないなと思う。
もちろん悲観主義なわけではない。できればカッコいい特撮が観たいものだ。ただ、最終回の美紅ちゃんの衣装が、ドラマの内容なんかどうでもいいんだと言わんばかりの派手さで、踏み台にされてる感が本当に悔しかったんだ。
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