仮面ライダーゼッツ2025/09/09

タスキ掛けのベルトが特徴的な、令和ライダー第7弾。
やけにマッチョでシンプルで、すっきりしたデザインなのは好印象。斜めのベルトだけが妙に浮いていてすごくダサいんだけど、これでベルトを腰に巻いたら、ハリウッド版か?って感じになってしまうのかもしれない。まあ、オモチャありきなので、ここからゴテゴテした強化パーツが付いていくんだろう。

変身後のバトルシーンは、ビームや炎ではなく肉弾戦を意識したCGで、すごく良かった。一方、変身前のドタバタ劇は、大人向けにはぼんやりしすぎで子供向けにはややこしすぎな設定だ。
いつも思うんだけど、戦隊ものも含めて最近のヒーローは、昔に比べて主人公が幼いというか、どうしてもガキに見えてしまう。だから「カッコいい」のではなく「カッコつけてる」という印象が拭えない。時代が全然違うけど、設定で言えば、今作の主人公は本郷猛や一文字隼人より年上なんだよね。笑える。

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ゴジラ-1.02025/04/04

怪獣映画から人間ドラマを排したことで、『シン・ゴジラ』は目新しかったしとても面白かった。ただ、この方向性では続編が難しいだろう、かといって別のゴジラは作りにくいだろう、とも思った。
だから、7年後に公開された本作には「あれ?早いな」「大丈夫かな」という先入観を持ってしまった。観る前からなんだかモヤモヤしていたのは、そういう理由だ。

十分に面白いし良い作品ではあるけど、なぜか戦後とか、やたら海上とか、『シン』から逃げている感がものすごい。戦後にしては満たされているし、特攻にしては緩いし、設定と展開や演出がかみ合っていないのも「逃げた」結果なんだろうと思う。アメリカ向けを意識してか、時代のしがらみか、あんな結末なのもまた違う意味で「逃げた」ように見える。
一方、ご自慢のVFXはといえば、アカデミー賞の視覚効果賞で話題になったが、そんなに良かったか?というのが正直なところだ。実写に乗せたCGは美しいけど、特撮に必要な臨場感が無い。

結局、誰もやりたがらない『シン』後ををやったから皆で褒めてあげましょう、そういう高評価な気がする。とにかくこれでめでたく続編が作れるわけで、実際に作るみたいだし。よかったね。

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ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー2025/02/20

50周年だからゴジュウなんだそうな。
ローマ字が「GOJU」ではなく「GOZYU」だったり、負け犬を連想させる「遠吠え」を名前にしたり、総じてネーミングがいまいち。指輪のオモチャ感とレッドの棒読みが気になるけど、それも含めて出来としては「いつもの」というところ。

マンネリが許されるのは、ターゲットの子供が代替わりするからだ。歴代レッドを出すことで新しいターゲット層が特段喜ぶはずもなく、かと言ってマニアにうれしい出し方でもない。ネタ切れなんだろうけど、下策だと思う。素直に「二代目ゴレンジャー」とかやれば良いのに。

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ウイングマン #102025/01/13

最終回を観て、特撮ヒーローには厳しい時代だと痛感した。様々な制約と短い尺の中で、よくぞここまで作ったものよと賞賛すべきなのだろう。コスチュームは良い出来だし、いろいろ技も取り入れて、デルタエンドも一応やってくれた。原作ファンに配慮しつつ条件をこなし、作品としてまとめ上げるというのは、誰にでもできることではない。

その厳しい時代の特撮は、よく知っている「いつもの感じ」で作られていた。
せっかく若手俳優のお披露目なのに、ろくに笑顔も見せてくれないシリアス一辺倒の展開。ピンチになるとすぐ過剰にハアハア言いながら地面に這いつくばる演出。本役との乖離も気にせずキレキレの動きでアピールする「後ろ向きのヒト」、タメる暇もなく割り当てられたスペース内を急いで動き回るCG、結局最後は巨大化しないと安心できない伝統芸のテンプレート、そしてネットニュースには提灯記事、……。
「いつもの感じ」で作られているから、「いつもの違和感」が強く残った。それだけのことだったわけだ。

おそらくこれからも「いつもの」特撮が続くだろう。なにしろ「ヒーローに憧れる少年」を特撮ヲタクとしてしか描けない時代なのだ。続編を匂わせる終わり方だったが、原作好きの一人としては、原作のラストに寄せた最終回の後にオリジナルストーリーなんかやって欲しくないなと思う。

もちろん悲観主義なわけではない。できればカッコいい特撮が観たいものだ。ただ、最終回の美紅ちゃんの衣装が、ドラマの内容なんかどうでもいいんだと言わんばかりの派手さで、踏み台にされてる感が本当に悔しかったんだ。

#07
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ウイングマン #072024/12/13

特撮アクションとして最大の見せ場になったはずのデルタエンドは、すでに期待してなかったとはいえ、二つの面で残念な出来だった。

一つはデルタエンドそのもの。わざわざ岩船山まで行って広大な空間があるのに、小さなCGがちまちま動いてデプスゾーン完成。クロムレイバーを使う手順すらも省略。決めとなるショックのカットは、CGの配置や誇張された遠近感が実写と合っていない、いかにもニチアサな画。
もう一つはデルタエンドの扱い。話の冒頭で、しかも変身直後にいきなり仕掛けて、あっという間におしまい。これは明らかに「初出の必殺技」の見せ方ではない。他の技と同じく「設定の消化」の扱いだ。

結局、特撮アクションと見せかけて若手俳優のお披露目なんだな。分かってたよ。分かってたんだけどさ。

#04
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ウイングマン #042024/11/18

特撮な部分が少ないからか、ドラマ部分の拙さが目立ち始めた。個々のレベルは仕方ないにしても、それぞれ自分の演技だけをしているみたいなバラバラ感が気になる。

藤岡弘、の息子がひとりではしゃいでいるように見えるのは、むしろウイングガールズが暗すぎるからだと思う。のちのち変身することを考えれば、もっとギャグテイストで演出する方が良かったかもしれない。

アオイさんはほぼ違和感ないけど、積極的な美紅ちゃんや、シリアスな久美子や、ぐいぐいくるピンクは、原作のイメージとはだいぶ違う。その一方で、松岡先生と福本のクオリティが妙に高くて、なんだか笑える。

#03
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ボルテスV レガシー2024/11/14

懐かしの『超電磁マシーン ボルテスV』をフィリピンで実写化、逆輸入しての吹き替え再編集版。

これはもう感動するほど素晴らしい。よく出来てるなとか、金かかってるなとか、そういう感想の前に素直にカッコいいと思える。本当に原作を好きなんだという気持ちがビシビシ伝わってきて心地いい。

現在の日本では、人気の原作や長寿シリーズを踏み台にして自己満足をねじこむだけのものや、そもそも特撮・アニメが好きで作っているとは思えないものが多い気がする。これを観ると、良い作品にはリスペクトが必要だと改めて感じる。

アニメ版をちゃんと尊重してくれている合体シーンで、フィリピンの歌手が日本語で歌う主題歌が流れる。ちょっと泣けてくる。

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ウイングマン #032024/11/12

原作に無い「なぜか巨大化した怪人」を原作に無い「謎の光線」で倒すのを観て、本当にがっかりした。敵が巨大化したなら、せめて飛べよとも思った。

おもちゃ販促でない特撮には、やはり予算が足りないのだろう。妙に少ないスーツアクション、最低限のCG、常に画角が狭いカメラワーク。ガーダーも悪くないし、スーツの出来だけは良いのだけれど、そこでカネが尽きましたと言っているようで逆に悲しい。

これでは、派手なCGと広い画角が必要なデルタエンドはできそうにない……。

#01
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